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【前回までのあらすじ】・・・・・・プリムランドの科学者マカロンから、
「お茶会の招待状」を受け取った、カスガとベルリナ。
しかし、会場である「グラモード城」を、なんと二人とも知らないのであった――
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【ベルリナ】
「だんちょ!だんちょっ!!
みて!みてーーーーっ!!!」
【カスガ(団長)】
「んあ?・・・・・・
なんだよ。また、どでかい耳クソでも取れたのか?」
「!?ちょっと!!
今までそんなモノ、団長に自慢したことないでしょっ!?
確かに、その・・・・・・お尻かきと、鼻毛は認めるけどっ」
「ふふ、冗談だっての。
こないだマカロンが言ってた、記憶のあいまいさ、ってやつさ」
「んもう!!団長のひとでなし・・・・・・」
「――というか、みて、みて、と言われなくても
おもいっきり目立ってるぞ、それ」
【??】「・・・・・・」
「そう!!そうこの子っ!この子だよっ」
「・・・・・・?」
「・・・・・・(きょろきょろ)」
「ね!ね!かわいいでしょ!?」
「ん、んー・・・・・・猫、か?
よくわからんが・・・
どこで拾って来たんだ」
「ひろったんじゃないよ。
ついさっき、外で玉のりのお稽古してたら
近くをとことこ歩いてて・・・・・・」
「・・・・・・」
「きゅん、きゅん!きゅううううんっ!
だっこするっ!」
「・・・・・・?」
「ほら・・・すっごくおとなしいの。
鳴かないし、きょとんとしてるし・・・・・・」
「単に、おびえてんじゃねえのか?
かわいそうに」
「はっ!!そ・・・・・・そうなのかな」
「・・・・・・」
「こんにちわ?
ごきげん、いかが??」
「・・・・・・」
「・・・お前、
今朝、ハミガキしてきたか?」
「・・・・・・あたしの息がくさくて、絶句してるっていいたいの?」
「・・・・・・」
「く・・・くさくないよね。ね?」
「・・・・・・(こくり)」
「あっ!・・・
うなづいた」
「なぬっ!!
珍しい・・・・・・すんげえ珍しい・・・・・・」
「・・・・・・」
「!い、いや、口臭のことじゃなくてだな・・・・・・
どうやら、この猫、たんに無口なだけで、
こっちの言ってることは、通じるみたいだな」
「・・・・・・」
「いろいろ、質問してみたらどうだ」
「う、うん。そうだね・・・・・・
コホン・・・・・・、ね、君、まいご?」
「・・・・・・(ふるふる)」
「よ、横にふってりゅ・・・・・・かあいい・・・・・・!
あっ、あふぅ・・・・・・っ・・・・・・!!」
「・・・・・・不気味にあえぐなっつうの。
あー・・・そうだな・・・・・・」
「・・・・・・?」
「これは、単なる確認なんだけど、
きみが、今回の、ゲストかい?」
「(こくこく)」
「おお、やっぱりな!
(あのプロデューサーめ、空から絵ばっかり降らせてるから
わかりにくいったらねえよ・・・・・・)」
「そうなんだ!
きみも、プリムランドの、
れっきとしたキャラクターなのねっ!?」

「あ・・・・・・ありゅいてりゅ・・・・・・
・・・・・・はしってりゅ・・・・・・っ!
だんちょ・・・・・・ベルリナ・・・・・・もう・・・・・・もう・・・・・・っっ!!」
「・・・もういい、どっか、とりあえずカメラの外に消えろ。
さこっちこっち、ありゃあただの変態だ。きみも災難だったな」
「・・・・・・」
「ふーん・・・・・・。
ところで、
おなか、すいてないか??」
「・・・・・・(こくり)」
「おほっ、ちょうどいい!
実はこのオレ、カスガの作る珈琲っていやあ
この辺じゃちょっとしたもんで・・・・・・」
「お茶会」
「・・・・・・へっ」
「行かない?お茶会」
「・・・・・・あ・・・・・・」
「・・・・・・喋っ、た・・・・・・」
「モコ、お茶会の案内に来た、お使い。
グラモード城にすんでるから」
「・・・・・・
あっ!も、もしかして、前回の・・・・・・招待状の?」
【モコ】「あなたが、カスガっていう人。
お名前、なのった。
モコ、名前をしらない人と、口はきかない」
「!
あ・・・・・・」
「モコ、グラモード城の主人――つまり、お茶会の主催者から、
カスガとベルリナを、会場に案内しなさいって、言われて来た」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・団長・・・・・・
・・・・・・あたしったら、あたしったら・・・・・・・」
「・・・・・・どうやら、とんだ礼儀知らず者だったみたいだな。
俺たちは・・・・・・。
名乗りもしねえで、無口だの、可愛いだの、だっこだの――」
「っ・・・・・・!
・・・・・・本当に、本当にごめんなさい!
私・・・・・・ベルリナです!」
「よかった。
じゃあ、モコについてきて。
途中、プリムランドの、色んなところも、紹介するから」
(モコ、先頭をひたひたと歩いていく)
「・・・・・・」
「・・・・・・団長」
「・・・・・・ああ」
「・・・・・・ごめんなさい」
「いや、まあ・・・・・・
向こうさんは・・・お前のこと、特に、気にしてねえみたいだし」
「・・・・・・そういう問題じゃないよ。
・・・・・・あたし、バカだ・・・・・・ぶさほうだ・・・・・・
司会者・・・・・・司会なんて・・・・・・」
「だーっ!
辛気くさくなんなよ。急に。
生理現象だろ?かわいいもんみたら、しゃあねえって!」
「グスッ・・・・・・団長、ベルリナのこと、クビにしていいよ。
バカなこといって、絶対、また失礼な思い、させるよ・・・・・・
・・・・・・ゲストさんにも・・・・・・だんちょ・・・・・・にも・・・・・・」
「!ベルリナ・・・・・・」
「・・・・・・(とんとん)」
「・・・・・・あ」
「モコの、あめ玉。
ベルリナにあげる。
モコは、気にしてない」
「・・・・・・」
「なかないで」
「!
・・・・・・。」
「あ・・・・・・ありがと・・・・・・う。
・・・・・・!
モコ・・・・・・だんちょ!・・・・・・おいしいよ」
「・・・・・・あーあー、やあれやれだ。
はやく、鼻をふけっての」
「うん・・・・・・ずずっ。
へへへ、ありがとう・・・・・・モコ」
「・・・・・・オレからも、ありがとう。
それと、先程は――
大変、失礼しました」
「(ふるふる)気にしてない。だいじょうぶ」
「いやはや――次回から、十分気をつけます。
ほら、ベルリナ、紙くずよこしな・・・・・・
捨てといてやるよ」
「あ、うん・・・・・・!――あめ、とってもおいしかったよ。
あっ、モコ、まって!まって!
私たち、すぐいくから」
(ベルリナ、モコのあとを追いかける)
「・・・・・・そうだったな、ああで責任感が強くて、心根がマジメな奴なんだ。
――しかし、ふしぎな猫だよなあ。
アメ玉持ち歩いてたり、道案内役やってたり――」
「!?
・・・・・・って!!
こ・・・・・・ここ、このアメは!!!!」
「団長ー!ほんとうに、ごめんなさーいっ!!
ちょっとだけ、いそぎましょ~~っ!(パタパタパタ)」
「・・・・・・”なっとう味”、って・・・・・・
く・・・・・・くさいもの好き・・・同士・・・か・・・・・・」

【怪しい男】
「・・・・・・よしよし。
「だんちょーーーーーーーーっっ!!!!!!!」
【????】「あいかわらず熱心だな。カスガ。
「・・・・・・あいにく、私はその辺は徹底してる方だよ。
「”マカロン”だ。プリムランドのとある山小屋で、科学者をやっている。
【マカロン】「フフン・・・・・・カスガにしては言い得て妙だな。
「なら、お前はそのとき、何時何分、どの場所で、どんな失恋をした?
「いたとしたら?」
【カノー】「ははーっ。では、改めまして・・・・・・
「ははっ。ルル様というのが――――
「ほう?”写真”ですかな」
「・・・ああっ!ああああああッ!!!!!!!」
「い・・・・・・いつのまにこのようなお写真をッ・・・・・・」
「・・・・・・もはや、なにひとつ、弁明の余地もございますまい」
「いやはや、汗顔の至り・・・・・・。
【??】「さよう!!我ら一同、そんなお嬢様にお仕えすることこそ喜び!」
「使用人Aです!時給はバナナ2本であります!で、こっちがB」
「・・・・・・庭の菜園と、草花のお手入れをやっております・・・・・・」
「いえいえ!われら、たった今早馬で到着したのです」
「執事・・・・・・一大事です。今年のプール開き用に調達したルル様の水着、
「そ、その、いわゆる水泳時のさらなる軽量化のために、
「むむ・・・・・・メイドめ・・・・・・裁縫室の切れ端をおさえたのじゃな・・・・・・」
「ベルリナ、ルルさんみたいに、魅力的になりたい・・・・・・」
「(執事ーッ!執事のおっしゃったとおり、ごちそうさまでありますッ!)」
「(いやはや・・・悪いと知りつつも、いたずら心に逆らえぬのがおさるの宿命。











