【30】ぷりむらんど・サブている4 ~まよい、ねこ?~

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【前回までのあらすじ】・・・・・・プリムランドの科学者マカロンから、
「お茶会の招待状」を受け取った、カスガとベルリナ。
しかし、会場である「グラモード城」を、なんと二人とも知らないのであった――
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【ベルリナ】
「だんちょ!だんちょっ!!
 みて!みてーーーーっ!!!」

【カスガ(団長)】
「んあ?・・・・・・
 なんだよ。また、どでかい耳クソでも取れたのか?」

「!?ちょっと!!
 今までそんなモノ、団長に自慢したことないでしょっ!?
 確かに、その・・・・・・お尻かきと、鼻毛は認めるけどっ」

「ふふ、冗談だっての。
 こないだマカロンが言ってた、記憶のあいまいさ、ってやつさ」

「んもう!!団長のひとでなし・・・・・・」

「――というか、みて、みて、と言われなくても
 おもいっきり目立ってるぞ、それ」

【??】「・・・・・・」

「そう!!そうこの子っ!この子だよっ」

「・・・・・・?」

「・・・・・・(きょろきょろ)」

「ね!ね!かわいいでしょ!?」

「ん、んー・・・・・・猫、か?
 よくわからんが・・・
 どこで拾って来たんだ」

「ひろったんじゃないよ。
 ついさっき、外で玉のりのお稽古してたら
 近くをとことこ歩いてて・・・・・・」

「・・・・・・」

「きゅん、きゅん!きゅううううんっ!
 だっこするっ!」

「・・・・・・?」

「ほら・・・すっごくおとなしいの。
 鳴かないし、きょとんとしてるし・・・・・・」

「単に、おびえてんじゃねえのか?
 かわいそうに」

「はっ!!そ・・・・・・そうなのかな」

「・・・・・・」

「こんにちわ?
 ごきげん、いかが??」

「・・・・・・」

「・・・お前、
 今朝、ハミガキしてきたか?」

「・・・・・・あたしの息がくさくて、絶句してるっていいたいの?」

「・・・・・・」

「く・・・くさくないよね。ね?」

「・・・・・・(こくり)」

「あっ!・・・
 うなづいた」

「なぬっ!!
 珍しい・・・・・・すんげえ珍しい・・・・・・」

「・・・・・・」

「!い、いや、口臭のことじゃなくてだな・・・・・・
 どうやら、この猫、たんに無口なだけで、
 こっちの言ってることは、通じるみたいだな」

「・・・・・・」

「いろいろ、質問してみたらどうだ」

「う、うん。そうだね・・・・・・
 コホン・・・・・・、ね、君、まいご?」

「・・・・・・(ふるふる)」

「よ、横にふってりゅ・・・・・・かあいい・・・・・・!
 あっ、あふぅ・・・・・・っ・・・・・・!!」

「・・・・・・不気味にあえぐなっつうの。
 あー・・・そうだな・・・・・・」

「・・・・・・?」

「これは、単なる確認なんだけど、
 きみが、今回の、ゲストかい?」

「(こくこく)」

「おお、やっぱりな!
(あのプロデューサーめ、空から絵ばっかり降らせてるから
 わかりにくいったらねえよ・・・・・・)」

「そうなんだ!
 きみも、プリムランドの、
 れっきとしたキャラクターなのねっ!?」

「あ・・・・・・ありゅいてりゅ・・・・・・
 ・・・・・・はしってりゅ・・・・・・っ!
 だんちょ・・・・・・ベルリナ・・・・・・もう・・・・・・もう・・・・・・っっ!!」

「・・・もういい、どっか、とりあえずカメラの外に消えろ。
 さこっちこっち、ありゃあただの変態だ。きみも災難だったな」

「・・・・・・」

「ふーん・・・・・・。
 ところで、
 おなか、すいてないか??」

「・・・・・・(こくり)」

「おほっ、ちょうどいい!
 実はこのオレ、カスガの作る珈琲っていやあ
 この辺じゃちょっとしたもんで・・・・・・」

「お茶会」

「・・・・・・へっ」

「行かない?お茶会」

「・・・・・・あ・・・・・・」

「・・・・・・喋っ、た・・・・・・」

「モコ、お茶会の案内に来た、お使い。
 グラモード城にすんでるから」

「・・・・・・
 あっ!も、もしかして、前回の・・・・・・招待状の?」

【モコ】「あなたが、カスガっていう人。
 お名前、なのった。
 モコ、名前をしらない人と、口はきかない」

「!
 あ・・・・・・」

「モコ、グラモード城の主人――つまり、お茶会の主催者から、
 カスガとベルリナを、会場に案内しなさいって、言われて来た」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・団長・・・・・・

 ・・・・・・あたしったら、あたしったら・・・・・・・」

「・・・・・・どうやら、とんだ礼儀知らず者だったみたいだな。
 俺たちは・・・・・・。
 名乗りもしねえで、無口だの、可愛いだの、だっこだの――」

「っ・・・・・・!
 ・・・・・・本当に、本当にごめんなさい!
 私・・・・・・ベルリナです!」

「よかった。
 じゃあ、モコについてきて。
 途中、プリムランドの、色んなところも、紹介するから」

(モコ、先頭をひたひたと歩いていく)

「・・・・・・」

「・・・・・・団長」

「・・・・・・ああ」

「・・・・・・ごめんなさい」

「いや、まあ・・・・・・
 向こうさんは・・・お前のこと、特に、気にしてねえみたいだし」

「・・・・・・そういう問題じゃないよ。
 ・・・・・・あたし、バカだ・・・・・・ぶさほうだ・・・・・・
 司会者・・・・・・司会なんて・・・・・・」

「だーっ!
 辛気くさくなんなよ。急に。
 生理現象だろ?かわいいもんみたら、しゃあねえって!」

「グスッ・・・・・・団長、ベルリナのこと、クビにしていいよ。
 バカなこといって、絶対、また失礼な思い、させるよ・・・・・・
 ・・・・・・ゲストさんにも・・・・・・だんちょ・・・・・・にも・・・・・・」

「!ベルリナ・・・・・・」

「・・・・・・(とんとん)」

「・・・・・・あ」

「モコの、あめ玉。
 ベルリナにあげる。
 モコは、気にしてない」

「・・・・・・」

「なかないで」

「!

 ・・・・・・。」

「あ・・・・・・ありがと・・・・・・う。
 ・・・・・・!
 モコ・・・・・・だんちょ!・・・・・・おいしいよ」

「・・・・・・あーあー、やあれやれだ。
 はやく、鼻をふけっての」

「うん・・・・・・ずずっ。
 へへへ、ありがとう・・・・・・モコ」

「・・・・・・オレからも、ありがとう。
 それと、先程は――
 大変、失礼しました」

「(ふるふる)気にしてない。だいじょうぶ」

「いやはや――次回から、十分気をつけます。
 ほら、ベルリナ、紙くずよこしな・・・・・・ 
 捨てといてやるよ」

「あ、うん・・・・・・!――あめ、とってもおいしかったよ。
 あっ、モコ、まって!まって!
 私たち、すぐいくから」

(ベルリナ、モコのあとを追いかける)

「・・・・・・そうだったな、ああで責任感が強くて、心根がマジメな奴なんだ。
 ――しかし、ふしぎな猫だよなあ。
 アメ玉持ち歩いてたり、道案内役やってたり――」

「!?
 ・・・・・・って!!
 こ・・・・・・ここ、このアメは!!!!」

「団長ー!ほんとうに、ごめんなさーいっ!!
 ちょっとだけ、いそぎましょ~~っ!(パタパタパタ)」

「・・・・・・”なっとう味”、って・・・・・・

 く・・・・・・くさいもの好き・・・同士・・・か・・・・・・」

【29】ぷりむらんど・サブている3 ~記録と、きおく??~

(薄暗い部屋の中、ランプの光を頼りに、机に向かってなにやら作業する男の姿)

【怪しい男】
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「!
 ・・・・・・こいつもダメだな。
 たった一粒で味に影響しちまう・・・・・・ぶつぶつ」

「・・・・・・よしよし。
 ムフフフフ・・・・・・」

「だんちょーーーーーーーーっっ!!!!!!!」

「!!??」

「バカ、バカ、バカバカバカバカっ!(ぽかぽかぽか)」

「いて!いてえなっ!
 な、なんだなんだ一体!・・・・・・」

【ベルリナ】「それはこっちのせりふよっ!
 あの団長が、背中を丸めて、こそこそ何やってるのかと思えば・・・
 スタジオにまでコーヒー豆持ち込んで、ピッキングしてたのねっ!」

【カスガ(団長)】
「・・・・・・だ、だってよ。
 気になんだよ!豆触ってないと、どうしても・・・いちちっ!つねるなっ」

「ばか!ヘンタイ!!ティーピーオーをわきまえなさいっ」

「お、お前にいわれたくは・・・」

【女性の声】「いや、ここは、そこの可愛い子ちゃんが正しいな」

「ん?――――――あっ!

 ・・・・・・あんたか・・・・・・」

【????】「あいかわらず熱心だな。カスガ。
 ま・・・・・・男らしい所作と言えばそうだがね。
 だが、いいかげん時と場所をわきまえたらどうだい」

「む・・・・・・そういうあんたはどうなんだい?
 いつもの機械いじりに夢中で、部屋中干し物だらけなんじゃ・・・いでえっ!!」

「・・・・・・あいにく、私はその辺は徹底してる方だよ。
 さ、道草はやめ。ベルリナちゃん、仕切ってくれないか」

「あ・・・・・は、はい!!
 どきどき・・・・・・ええと、コホン、まずは、自己紹介を!」

「”マカロン”だ。プリムランドのとある山小屋で、科学者をやっている。
 副業で発明もやるが、主なテーマは・・・人間の記憶能力といったところかな」

「人間の、きおく・・・・・・」

「こりゃまた、すげえディープな世界だな」

【マカロン】「フフン・・・・・・カスガにしては言い得て妙だな。
 単なる”記録”ならば、機械だとか、紙と鉛筆だとかでも出来るが、
 人間の記憶、というやつは、記録とは、いくつかの点で異なってるからな」

「記録と、記憶??」

「おお、なんかこんがらがってきたぞ・・・・・・」

「たとえば、記録は一度書き込めば、書き込まれた物が
 自分から壊れたり、壊されでもしない限り、絶対に忘れられることはない。
 何百年も何千年も昔の記録が残ってるのは、それが壊れていないからだ」

「なるほど・・・・・・何か書かれた紙が、焼けちゃったりしなければ、
 ずっとその、きろく、は、記録として残っていきますね」

「まあ、紙が自分で”忘れてやる!”とかぬかして、
 みずから燃えて無くなることはないわけだしな」

「そういうこと。――だが、人間の記憶は違う。
 それを壊そうとしなくても、時間とともに、自然に、失われていくんだ。
 あるいは。・・・そうだな、君の名前・・・”ベルリン”ちゃん・・・であってる?」

「えっ!あ・・・・・・べ、ベルリナです」

「と、こんな風に、一度聞いただけでは、人間の記憶はあいまいなものだ。
 ヘタをすると、間違ったまま記憶してしまって、後で一大事になることも多い」

「な・・・・・・なるほど。たしかに」

「ほお・・・・・・けっこう、たよりないもんだな。人間の記憶ってやつも」

「――ところが、だ。
 そのあいまいさに、人間は、時に助けられることもあるんだよ。
 たとえば、カスガ」

「へっ?な、なんだ、やぶからぼうに」

「お前は昔、失恋したことがあるか?」

「えっ?」

(・・・・・・!)

「・・・・・・どうだ?」

「・・・まあ、十代のケツの青い頃は、よくホレちゃあ、失恋してたな」

「なら、お前はそのとき、何時何分、どの場所で、どんな失恋をした?
 あるいは、失恋した瞬間の、相手の女の子の表情や、言葉の一言一句、
 そしてそのとき、お前が味わった気持を、正確に憶えているか?」

(えっ、ええっ!!ここにきて、ここにきて予想外の質問だよう・・・・・・団長)

「・・・・・・うーん・・・・・・うーん・・・・・・いや憶えてねえ。
 たまにぼんやり、夢の中でみかえしてるような気もするが、
 そのときの言葉や気持なんてのは、もうかなり怪しい記憶だぜ」

「そうだろうな。
 なら、最後に聞くが、お前は自分の失恋を、よく憶えてない、という。
 そのことで、お前自身、損をしてると思うか?」

「んん・・・損?」

(・・・・・・どきどき・・・・・・ベルリナ・・・・・・どきどきする・・・・・・こわいよう)

「・・・・・・わからねえ。
 ただ、もし、絵や紙に書かれたように、失恋した瞬間のことを
 今も100パーセント、はっきり憶えていたとしたら」

「いたとしたら?」

「何年も何年もおなじ十字架を、しょいつづけてるみたいだよな。
 けっこう、つらいんじゃねえかな。生きていく上で」

「と、まあ・・・・・・そういうことだ」

「・・・・・・あ」

「そうか・・・・・・!
 なるほど・・・・・・なあ」

「――といったところで。さ、いつものやつをもってきてくれ」

「いつもの・・・・・・あっ!立ち絵ですね。
 団長っ」

「へ、へいっ!」

「持ってきたぞ!あんたの・・・・・・って、あれっ?あいつは?」

「あっ!――
 マカロンさん、長く喋りすぎたからって、帰っちゃったの。
 夜の研究のスケジュールに間に合うように、だって・・・・・・」

「あ、ああ?なんだよそりゃあ!・・・・・・
 そういうのは、ティーピーオー、っていわねえのか?」

「うーん。ある意味、時間に正確、とはいえるかも」

「ふにおちねえなあ~・・・・・・あっ!ひょっとすると
 それは建前で、ホントはあいつ、自分の絵姿に自信が無いんじゃ・・・うぎっ!」

「デリカシーのないパートナーをもつと、苦労するな、ベルリナちゃん。
 ふたりに手土産を渡すのを忘れて、あわてて戻ってきたよ」

「いてえ・・・・・・いきなりケツをつねらんでも」

「記憶中枢のつまった頭を狙わんだけマシと思え。
 さて、その手土産なんだが・・・・・・
 私の知り合いのある人物が、ふたりをお茶の席に招きたいそうだ」

「あっ・・・・・・!
 ・・・・・・・すごい・・・・・・・
 お茶会の・・・・・・招待状!!!」

「少々気むずかしいが、会う価値はある人物だ。
 せいぜい、失礼の無いようにな。
 じゃあ今度こそ失礼する。ベルリナちゃん、また会おう」

「は、はいっ!!本日は、ありがとうございます!」

「ううっ、マカロンめ・・・・・・とっとと去っていきやがった」

「団長!すてき!お茶会だよっ!!
 マカロンさんも、来たら良いのになあ・・・
 今日のお話、ためになったなあ・・・・・・ドキドキしたけど」

「んで、これが招待状か、なになに。
 ・・・・・・ん?
【会場:グラモード城】・・・・・・ってのは・・・・・・」

「グラモード・・・?前回のカノーさんが働いてる、グラムース城じゃなくて??
 はー・・・・・・ほんとだ。プリムランドには、お城がふたつあるんだね」

「・・・・・・ベルリナ、この城、どこにあるか知ってるか?」

「ううん、知らない。団長は」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・行く、か?」

「・・・・・・う。
 ベルリナは・・・・・・行きたい・・・・・・よ。
 かなり・・・・・・すごく・・・・・・行きたい」

「まあ、オレも・・・・・・なんだが。
 参ったな・・・・・・マカロンは帰っちまったし」

「・・・・・・うーん、どうしよう。
 次回のゲストさん達に、聞いてみようか?」

「それしかねえなあ。
 みんなの情報を頼りに、場所をわりだすか。
 はあ・・・・・・それにしても、マイペース科学者め・・・・・・」

「マカロンさんって、団長の、お知り合いなの?」

「・・・あれで、オレより年上なんだぜ。
 さんじゅう、はわがっ!!!!」

「あっ!お尻に風車がささってる・・・・・・」

【28】ぷりむらんど・サブている2 ~老執事、愛のたくらみ~

――コーヒーの残り香が漂う、どこかのうさんくさい中継所にて――

【ベルリナ】「さあて!団長の珈琲をいただいたところで・・・・・・
 本日のゲストは、こちらの方!かんたんな自己紹介をお願いします」

【カノー】「ははーっ。では、改めまして・・・・・・
 執事の”カノー”でございます。
 グラムース城のあるじ、ルルお嬢様にお仕えしております」

【カスガ(団長)】
「ルルお嬢さんは、プリムランドでは一、二を争う有名人だな。
 ふたつの城のうちの一つと、広大な土地の主で、若いのによくやるぜ」

「あたし、まだ会ったことがないから・・・・・・
 カノーさん。ルルさんのご紹介も、かあるくしてもらえますか?」

「ははっ。ルル様というのが――――
 画面の右【ABOUT】内にて、まさしく怒髪天をつく御面相の乙女。
 ふだんはまことにお優しい・・・才色花実、兼ね備えたお方でございます」

「すげえな・・・オレも顔はでかい方だが、ブチ切れたルルさんはそれ以上だ」

「そこ!デリカシーのないこと言わないの」

「さてっ、今回はドット絵姿の紹介に入る前に、
 ある”写真”が番組に届いておりまして、
 それについて、カノーさんの御意見をうかがいたいと思います」

「ほう?”写真”ですかな」

「おお。昨年のハロウィン・パーティのときのだな」

「・・・ああっ!ああああああッ!!!!!!!」

「コスプレしてかんかんに怒ってるのが、主人のルルさんね。
 で、手前でぬすみ撮りを隠しながら、汗かいてるのが・・・」

「い・・・・・・いつのまにこのようなお写真をッ・・・・・・」

「はー・・・・・・・・・・・・やるもんだねえ」

「うしろで倒れてる子は、カノーさんのお友達?スケベ共同体??」

「・・・・・・もはや、なにひとつ、弁明の余地もございますまい」

「・・・フフ。そう青筋たてなさんな。珈琲もう一杯どうだい?
 あんたもゲンコツ喰らったんだかして、結局は許されたんだろ。
 花も実も備えたお姫様なんだ、ちょいと邪な出来心もむりねえよ。な?」

「いやはや、汗顔の至り・・・・・・。
 我ら一同、時折お嬢様の前では少年になりまする」

「ははは。じいさんまで虜にするなんて、さすがはお嬢様だよなあ」

「むっ・・・・・・なんだろ、ちくっとジェラシー(ポリポリポリ)」

「直に、尻をかくな・・・・・・じかに。
 いっそ、ルルさんとお近づきになって、レディのたしなみを習えたらなあ」

「もうー・・・・・・だって・・・・・・」

「いやいや・・・・・・ベルリナ様、貴女もたいへんに魅力的なお方。
 前回よりカスガ様とのやりとり、拝見しておりましたが、
 すなおなお心、虚飾ない立ち振る舞い――紛れなき貴女の、気品でございます」

「え・・・、えっ?あたしの・・・・・・気品?」

「お二人とも、是非お城にお招きしたいものです。
 お嬢様の新しい御友人として、このカノー、胸を張って御推薦する所存」

「!えっ・・・・・・うそ・・・・・・カノーさん、本当・・・・・・!?
 団長・・・・・・団長っ!お友達・・・・・・って」

「おお・・・・・・。執事さん、俺とて願ってもないことさ。
 よかったなあ。ベルリナ。待望の同年代の友達じゃねえか」

「うんっ!!うれしい・・・・・・すごくうれしいです!」

「よーし、場も和んだところで、アレ、持ってくらあ!」

「ありがとうございます。
 こんなじじいにまでドット絵姿が用意されているとは
 恐悦至極・・・万感の限りにございます」

「・・・そりゃあ、絵がなきゃ出演もできねえだろう」

「スーツの赤は、カノーさんの趣味?」

「いえいえ。いやしくも城内の使用人を束ねる身として、
 少しでも引き立つようにとの、ルル様からの御仕着せにございます」

「へえっ・・・ルルさんが用意してくれたんだ」

「お嬢さんもなかなか気を利かせるじゃねえか」

【??】「さよう!!我ら一同、そんなお嬢様にお仕えすることこそ喜び!」

「!!?・・・・・・びっくりしたぁ」

「これこれ!お二人に対しぶしつけであるぞ。
 まこと申し訳ありません・・・・・・この者共、我らが城の使用人でございます」

「使用人Aです!時給はバナナ2本であります!で、こっちがB」

「・・・・・・庭の菜園と、草花のお手入れをやっております・・・・・・」

「なんだよ。きてたんだったら、最初から遠慮せず入ればいいのに」

「いえいえ!われら、たった今早馬で到着したのです」

「執事・・・・・・一大事です。今年のプール開き用に調達したルル様の水着、
 我々が改造したことが、メイドの猿達を通してルル様にばれました・・・・・・」

「・・・・・・な!?なんじゃとっ!!!!」

「・・・・・・改造って?」

「そ、その、いわゆる水泳時のさらなる軽量化のために、
 ぬ、布の面積を若干、減らしたのであります!」

「むむ・・・・・・メイドめ・・・・・・裁縫室の切れ端をおさえたのじゃな・・・・・・」

「・・・・・・アホじゃ」

「・・・・・・執事、私たちはじめ、共謀者はみな覚悟をきめました」

「うむ・・・・・・カスガ様、ベルリナ様。
 一度ならずお恥ずかしいところをおみせいたしました。
 お時間も迫ってきた頃合・・・・・・本日は、誠にありがとうございました」

「お、おう・・・・・・いろいろ大変そうだが、
こちらこそ、楽しかったぜ。また飲みにきてくれよな!」

「お友達の件――もしも叶わなくても、ほんとうに嬉しかったです。
 でも、お返事・・・・・・楽しみにしちゃいますね!」

「はは、ベルリナ様!ぐっと自信をおもちなされ。
 では!またお目にかかりましょう」

「失礼いたしますッ!」

「生きてお会いできましたら、次回は、ちゃんと名乗り申し上げます・・・・・・」

――執事と使用人2名、退場――

「・・・何だかんだで、仲のよさそうな一家だな」

「・・・・・・いいなあ・・・・・・いいなあ・・・・・・」

「んあ・・・・・・どした??」

「ベルリナ、ルルさんみたいに、魅力的になりたい・・・・・・」

「んー・・・・・・まあ、ルルお嬢さんは、ルルお嬢さんだからな。
 ――――だけどよ、さっきじいさんも言ってたが、
 お前にはお前だけの、何つうか、すなおな魅力があるんじゃねえか」

「団長・・・・・・いっつもあたしのことツッコンでばかりじゃない。
 本当にそう思ってる?」

「おいおい、何年一緒にやってきてるよ。
 ・・・じいさんさえ言い当てたお前の魅力が、俺にわかんねえ訳ないだろ。
 お前について、あんだけマトを得た表現も、そうはないぜ」

「・・・・・・ホント?ホントに、わかってくれてるの?」

「カスガの辞書に二言はねえよ。
 さ、おひらきの珈琲でもいれるか・・・・・・」

(ばふっ)

「お、おい!何だなんだ・・・・・・」

「えへへ・・・・・・だんちょ・・・・・・えへへへ・・・・・・・
 ・・・・・・おひらきの珈琲、いただきます!
 今日は、ミルクは・・・・・・なしでいい」

「・・・・・・ほお・・・・・・珍しいな。
 じゃあ、ちょっと甘めの、ブルボン・ブレンドにするか」

「きゅううんっ・・・・・・だんちょ・・・・・・だんちょっ!」

(・・・・・・たく。
 つくづくカメラの前に向かねえよな・・・・・・)

――物陰にて、覗き見するおさるたち――

「(執事ーッ!執事のおっしゃったとおり、ごちそうさまでありますッ!)」

「(いやはや・・・悪いと知りつつも、いたずら心に逆らえぬのがおさるの宿命。
 さあ、そろそろ戻りましょう・・・・・・おしおきが待っております)」

「(カスガ様、ベルリナ様、なにとぞご容赦を・・・・・・。
 いずれお城にお招き出来る日を、心待ちにしておりますぞ・・・!)」

【27】ぷりむらんど・サブている~珈琲男とポリポリポリ~

【ベルリナ】「だんちょーーーーーーーっっ!!!」

【カスガ】「ウエッ!!?なんだぁ急に!!」

「えへへ・・・・・・チューして♥チュー・・・・・・」

「あ・・・・・・アホかお前!カメラ回ってんだぞ!!
 ・・・・・・そもそも、何がチューだ。お前・・・・・・よく見たらまたまた、
 鼻毛がのびてるじゃねえか」

「む!むむむっ・・・・・・。
 もう!相変わらず団長はデリカシーないんだから(ポリポリ)」

「・・・・・・尻をかきながら言うな。
 それより、今日お呼びがかかった理由、知ってるよな?」

「あ・・・・・・うん。知ってます!」

「えへへ・・・・・・あたしたち二人セットで
 このブログの進行役をやらせてくれるなんて
 わかってるなあ・・・・・・うふふ・・・・・・団長とふたり・・・・・・ぱああ」

(ちなみに進行役はこの一回きりだ・・・・・・珈琲豆のピッキング*が滞るからな。
 プロデューサーにも承諾もらったんだが、ばらすとこいつがウルサイからな)

「さあっ!
 新キャラでも、あたし達未来のブライダル会場でも、なんでも来いっ!
 赤裸々にどどんと紹介しちゃいますよ!!きゃっ」

「うるせえことに変わりはないな・・・・・・」

「マグス(Magus)、っていう名前らしいな」

「いかにも、だね。中身も黒そうなガキんちょって感じ」

「まあなあ・・・・・・まっとうな臭いがしねえのは確かだな」

「なっとうの臭い?ベルリナ、昨日三箱たべちゃったよ」

「・・・・・・どうりで、その、口からただよってくるわけか」

「あーっ!またデリカシーのないカミングアウト!!
 ・・・・・・うー、どうも団長は、思ったことをすぐ口にするんだから(ポリポリ)」

「だーから、尻をかきながら、デリカシーを語るんじゃねえ!」

「うーん!・・・・・・ううーん。うふ~~ん・・・・・・っっ♥」

「・・・・・・オレの絵のとこを凝視しながら、
 不気味なあえぎ声を発しないでくれるか」

「上のみんなの他にも、サイトでは紹介しない主要キャラがいるみたいだね?」

「まあ、な。さきに全部喋っちゃっちゃ、 粋が無いってなやつだぜ」

「――秘すれば花、語らぬが味、珈琲のうまさは鼻と舌に聞け――
 なんて言葉もあるからな」

「そんな言葉、聞いたことない」

「う・・・・・・」

「ねねね、そんなことより、さっきプロデューサーに聞いたんだけど、
 しばらくの間、あたしたちで、このブログを仕切っちゃって良いみたいよ!」

「・・・・・・は?」

「やったね!団長っ!えへへへへ・・・・・・」

「ちょっと待てっ!さっき聞いた、って
 いつだよ」

「団長が、マグスの絵を倉庫から持ってきてる間に、
 空からプラカードが降ってきたの。ほら!

『気が変わった。しばらくゲーム作りに専念するから、
 ブログの方は団長と二人でよろしく♪ Co89』

「だって。気が変わったって、なんだろ?
 はじめから団長&ベルリナでの進行役プランだったのにね」

(・・・・・・マジかよ。そら、作業専念ってのはいいとして、
 俺以外のだれが珈琲豆の面倒みんだよ!!!)

「それと・・・・・・次回からは、色んなゲストを迎えて話すらしいよ。
 うーん(ポリポリ)、ベルリナ、人見知りだから、
 団長にえすこぉと、してもらいたいな・・・・・・手取り足取り(ポリポリ)」

「・・・・・・歯ぁしっかりみがいてこい。
 鼻毛も抜いて・・・・・・あと両手は前で縛ってろ。
 以上!」

(*珈琲豆のピッキング=ハンドピッキングのこと。
 焙煎する手前のコーヒーの生豆は、手作業によって
 虫食い豆、カビ豆などを取り除く作業が必要。/団長めも)

【26】新たなキャラ・その2&その3

Co89です!

今回はまず少年「ティノ」の待機ポーズです♪

前々回の記事でもご紹介しました。
いい子でかつ、ちょっとスケベだという彼。
劇中ではさまざまな災難にみまわれるとか何とか??

そしてもう一人、「カスガ」です♪

30代半ばにさしかかった、たくましくいなせなこのお方。
前回のベルリナ、そしてティオと関係あるキャラらしいとか。
珍妙な格好をしている点では共通していますが(笑)はてさて。


身長比はこんな感じです。
ラージサイズとスモールサイズの男二人があらたに加わった感じですね♪

いつもご来訪、ありがとうございます!!!!
最近、花粉症などに悩まされてる方も多いみたいで
Co89も先週、気候の変化と時を同じくして
鼻ズルズルにやられてました(苦笑)
晩ご飯に思い切って子持ちカレイとひじきを食べると
あくる日、あっけなく鼻水が終わったのですが、
ひじきや、あと制作友の話によると、紅茶も花粉症に
良く効くみたいですね。

Co89

【25】空中泡乗り&新キャラ登場!

Co89です!

今回はヴィーナス=泡属性の
ジャンプ+Bボタンのアクションです♪

●ヴィーナス属性【エンジェルライダー(空中Ver.)】

地上で泡を出したときと違って、空中だと

真下に泡を出す→その弾みで真上にやや浮上→自動で泡に乗っかる

――といった動きで、状況に応じて地上Ver.と
つかいわけるような形になります。

そして!
三月からは、主人公以外のキャラの作成に入ったため
いわゆる新キャラを次々ドット絵化しています☆

この女の子は、
前々回の記事にてラフ絵をご紹介した
ベルリナ」です。

各キャラの身長も、大まかに設定されています。
こうして並べると、主人公(いちばん左)はかなり小柄ですね♪

ご来訪、及び拍手のコメント、ありがとうございます!!!!
3月は引き続き、サブキャラ制作をすすめていきます♪
肌寒い日も紛れていますが、ようやく春も近づいた気もしますね。

Co89

【24】ジャンプアタック比較/効果音着手!

Co89です!

引き続き主人公ミエルの3属性攻撃を開発中、
ということで、特に作成中に気をつけているのは、
属性毎の個性――攻撃範囲やアニメーションの差別化
といった部分かな?とおもいます。

そんなわけで今日は、
フェアリー=風属性とエギル=炎属性との
ジャンプ攻撃を比較材料にアップします♪

●フェアリー属性【ウィンディスプライト】

●エギル属性【爆炎流】

フェアリーは、射程距離の長いスプライト発射で
エギルは主人公のまわりに広範囲に展開する近接攻撃、
という感じです。
特に内々でも「エギルは攻撃力が高そう」という意見が出ていて、
現段階では、狙い通り・・・・・・!といった感じでしょうか(笑)

↑この子は『ティノ』といい、
実は、プリムランドの登場人物の中では
いちばん最後に(なんと昨日(笑))名前が決まったキャラです。

金髪の男の子で、ミエルよりひとまわり年下、
内気で心優しい頑張りやながら、
年の割に少々スケベという情報が入っています♪(笑)

サブキャラ・敵キャラのドットメイキングは3月からになりますが、
こちらでもラフイラストを紹介していきます。

また、今月よりゲーム内での効果音作成にも着手しており
こちらは音に詳しい友人との共同作業になります。
Co89の方でも開発環境を整えており、
いろいろと試しで音を作っています。

○機械系の衝撃音(※音量注意!)
○吹雪く音

2Dアニメと密接に関わる「サウンド」ですので
ドットと連動した迫力ある音作りを心がけたいものです♪

ご来訪、及び拍手のコメント、ありがとうございます!!!!

ゲーム大好き等々が高じて続けている制作ではあるものの、
寄せて頂いた応援のお言葉にとても感激していて、
より一層こだわりに力を入れていこうと思っています!

Co89

【23】風の光弾&旅がのこしてくれたもの

Co89です!

3連休のうち2日間、いわば昨日まで
旅をしてきたため、本日ずれ込んでの更新です。

エギル=炎属性の『爆炎流』、
ヴィーナス=泡属性の『エンジェルライダー』と紹介してきて
今回はフェアリーこと、風属性の初期レベル技
ウィンディスプライト】をアップします♪

これら3つの初期LV技が、基本的にその属性の特徴・スタイルを表しています。
ただ、以前も書いたようにLVが上がる毎に、属性毎に意外な特技
(ラッキー効果?)も覚えたりするのですね。はてさて――??

さて、今回の旅行先では、とある都市部の庭園を訪れたのですが、
そこで、健気に生きている日本古来の野鳥(キツツキやヒタキ達)と出会い
はからずも『プリムランド ラブテイル』の物語のテーマに近い
「いきもの」について、考えさせられることが色々ありました。

(例えば、自分の頭のすぐ上で、キツツキがこつこつと木を叩いていたり、
なにげなく歩いていると青い色の・・・四十雀の仲間のヤマガラがぶつかってきたり。
Co89は時々野鳥を撮影したりしているのですが、
特に餌付けもされていないワイルドバードたちが、こんなに堂々と近い距離で、
ヒトをおそれず生活しているのを見たのははじめてだったんですね。)

今回の体験は、シナリオに関して、特に個々の登場キャラクターに、
更に深みや活躍の場をもたせるきっかけになったかなと思います。


この子はサブキャラクターの”ベルリナ“ですね。
見かけによらず、どこか野暮ったいハイティーンみたいです。
(お尻ポリポリかいたりしてるし(笑))

初期の企画・原作執筆段階から、こんにちに至るまで、
こういった自筆の原画が存在していない他の登場キャラを
思い切って削ったりしてきましたが、
その分、アクションゲームのシナリオとして、
テンポが良くなってきているかも、とこの頃は感じてます。

拍手コメント、開設お祝いのメッセージ、ありがとうございます!!!!!
ただでさえ旅が終わってから高いテンションでしたが、
さらに上げられてる感じで、引き続き頑張ってまいります♪

Co89