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【前回までのあらすじ】・・・・・・プリムランドの科学者マカロンを通じて、
謎の人物から「お茶会の招待状」を受け取った、カスガとベルリナ。
招待者のお使い、モコにつれられて、一路グラモード城をめざす二人、である。
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【ベルリナ】
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・くううんっ・・・・・・」
【カスガ】
「ふぉう・・・・・・けっこう、本格的な坂だな・・・・・・」
【モコ】「まだ、頂上はさき。
いままで、カスガとベルリナは、プリムランドのなかの南東部、
いちばん標高の低い、トゥーン平原にいた」
「ってことは、俺たちゃちょうど窪地で中継してたってわけか・・・・・・
やれやれ、よそ者とはいえ、地理に疎いってのは考え物だな・・・・・・」
「だ・・・・・・だんじょ~・・・・・・
あ、あだち・・・・・・きゅうけいじたひ・・・・・・」
「しっかりしろ、お前・・・・・・いま鏡みたらショックで死ぬぞ。
・・・確か、あの執事のじいさんたちは、馬で来たっつってたから
少なくとも、じいさんたちの城とモコの城は、別の方向ってわけだよな?」
「ルルや執事のグラムース城は、トゥーン平原の中にあるんだけど、
モコと主人のグラモード城は、プリムランドでいうとずっと西側だから、
まずこのネッカー渓谷を抜けて、クラウン高原を西へ西へ歩く」
「・・・・・・そんなルートを、モコは一匹で越えてきたのか・・・・・・」
「もっと楽な獣道なら、いくらでもある。
でも、カスガとベルリナには狭すぎるし、危ないから」
「だんじょ・・・・・・もご・・・・・・だじげで・・・・・・
ぎうにう・・・・・・らっきょう・・・・・・するめどん・・・・・・・にんにくマン・・・・・・・」
「・・・もう、カメラがまわってることを、完全にわすれてんな。
ほれっ!」
(カスガ、ベルリナを軽々と肩に乗せる)
「あっ」
「山登りも、曲芸修行のカリキュラムに入れとくんだったな。
まったく・・・・・・次の開けた場所までだからな」
「カスガ・・・・・・すごい」
「・・・・・・団長」
「(・・・・・・とはいえ、オレもけっこう、足がピークだったりするんだな。
こいつは軽いから、乗せてもひとりでも、殆どかわりはないんだが。
正直・・・やべえかな)」
「カスガ、心配いらない。
もうすぐ、登りは終わるから」
「・・・・・・へ?」
「――ほら」
「うおっ――!」
「あ・・・・・・」
「すげえ・・・・・・
でかい太陽が、山にとろけてる・・・・・・」
「うん・・・・・・」
「今日は、このあたりで、キャンプする。
大丈夫。特に危険な場所じゃない」
「・・・・・・だな。
見晴らしも、このとおりだし。
ベルリナ、降りるか。立てるか?」
「あ・・・・・・うん。降りられる・・・けど・・・・・・
もうちょっと、上でみてちゃ、だめ・・・?
だんちょ・・・・・・」
「・・・・・・
・・・・・・たくよう・・・・・・。
3分だ!3分だけ」
「ごめん・・・・・・
・・・・・・えへへ・・・・・・」
「・・・・・・」
「きれいね・・・・・・」
「ああ・・・・・・」
「だんちょ・・・・・・
だんちょのおみみ・・・・・・かみかみして・・・・・・いい?」
「・・・・・・何年か前、そういって甘噛みのつもりでかみついただろ。
反対の耳に、今も歯形が残ってるんだが」
「・・・ほんとだ。
ベルリナ、すごい」
「・・・・・・・・・・・・う゛ー(ポリポリ)」
「・・・
(とんとん)」
「・・・ん?」
「・・・・・・」
「・・・・・・えーい、モコも乗れっ」
「・・・・・・」
「わあ・・・・・・」
(モコとベルリナ、カスガの肩の上で陽光を眺める)
「ねえ、モコ・・・・・・
キャンプしてる間、プリムランドのこと、いろいろ教えてくれない?」
「・・・・・・そうだな。
まず、プリムランド全体の地図みてえなのは欲しいし、
実際俺たちの足でも、もっといろいろ回ってみねえと」
「うん。そのつもり。
でも、モコは、絵がかけないから・・・」
「だーっ、そんなん、プロデューサーにまかせりゃあいんだよ。
どっかで聞いてんだから、この次あたり、地図でも降らせてくれらあ」
「うん。それにしても・・・・・・
だんちょうの帽子って、おっきいね。
えへへ・・・ベルリナがかぶったら、鼻まですっぽりはいっちゃうや」
「モコは、全身隠れられそう」
「あっ!いいなあ、いいなあ・・・・・・
なんだったら、モコ、グラモード城に着くまで
ずっと団長の頭の中に座らせて貰ったら?」
「それ、いいかも。
帽子にのぞき穴を空けて、
これからは、声だけでナビゲートする」
「・・・・・・オレは何なんだ。タクシーか・・・・・・・」

■ネッカー渓谷 二の頂き ミエル来訪ver.(※クリックで拡大)■

【マカロン】
「??なんだこりゃ?プロデューサーの名刺か。
ドクター・マカロンのも作って貰うかね(となりの大福餅、いいな・・・)」

